分割払いやリボ払いは高額な金利(手数料)がかかる
クレジットカードを分割払いやリボ払いで利用すると、手数料という名の金利が発生します。この水準は決して低くなく、いわゆるサラ金などの金利と比較しても高いくらいの水準です。支払い方法によっては高額の金利負担が発生することになります。
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クレジットカードの支払い方法と金利手数料
クレジットカードで買い物をする場合、大きく「一括払い」「分割払い」「リボ払い」という支払い方があります。(詳しくは「クレジットカードの支払い方法の違い」も参照)
この支払い方法の中では唯一「一括払い」のみを使用するようにしてください。
分割払いやリボ払いを利用すると手数料という名の金利が発生してしまいます。
その水準は大手のクレジットカードでおよそ15%程度(年)になってます。
定期預金などに預けてもほとんど金利がつかない状態ではすさまじい水準であるといえます。
金利手数料のかかり方
クレジットカードの金利手数料は、借りている残高(未返済残高)に対してかかってきます。
たとえば、10万円の残高があり、これを5回払いで買ったとします。
この場合は下記のような返済となります。
1ヶ月後:2万円+利息(10万×15%÷12カ月=1250円)
2カ月後:2万円+利息(8万×15%÷12カ月=1000円)
3カ月後:2万円+利息(6万円×15%÷12カ月=750円)
4カ月後:2万円+利息(4万円×15%÷12カ月=500円)
5カ月後:2万円+利息(2万円×15%÷12カ月=250円)
総返済額:10万円+3750円
10万円の商品を5回払いでかったら3750円の金利が発生することになるわけです。この金額を高いと見るか低いと見るかはそれぞれかもしれませんが、無駄な費用は払いたくないものですよね。
また、これは返済回数が伸びた場合には、さらに利息負担が大きくなっていきます。
特に、継続的にクレジットカードで分割払いやリボ払いなどを多用すると、常に多くの残高がある形となり、利息がどんどん大きくなっていきます。
カードの支払い方法の中でもリボ払いは危険
中でも特に怖いのがリボ払いです。リボ払いというのは、「毎月の支払額を一定にする」という返済方法です。たとえば、リボ返済額を1万円にしておくと、限度額の範囲内でどれだけカードで買い物をしても、毎月の支払は1万円で済みます。
支払はとっても楽ですが、利用残高に対しては当然金利がかかってきますので、アホみたいに借金残高と利息が積み上がっていきます。
魔法の支払い方法リボ払いの返済シミュレーション
「リボ払いは借金地獄転落への第一歩」に利用とその例が載っていたので見てみましょう。下の表は毎月4万円をリボ払いで借りて元利均等返済で1万円の返済をした場合の例です(金利15%)。
|
利用額 |
元本返済額 |
手数料 |
残債 |
---|---|---|---|---|
1ヶ月目 |
4万円 |
9,501円 |
499円 |
30,499円 |
2ヶ月目 |
4万円 |
9,119円 |
881円 |
61,380円 |
3ヶ月目 |
4万円 |
8,733円 |
1,267円 | 92,647円 |
4ヶ月目 |
4万円 |
8,342円 | 1,658円 | 124,305円 |
5ヶ月目 |
4万円 |
7,947円 | 2,053円 | 156,358円 |
6ヶ月目 |
4万円 |
7,546円 | 2,454円 | 188,812円 |
7ヶ月目 |
4万円 |
7,140円 | 2,860円 | 221,672円 |
8ヶ月目 |
4万円 |
6,980円 | 3,020円 | 234,692円 |
9ヶ月目 |
4万円 |
6,567円 | 3,433円 | 268,125円 |
10ヶ月目 |
4万円 |
6,149円 | 3,851円 | 301,976円 |
11ヶ月目 |
4万円 |
5,726円 | 4,274円 | 336,250円 |
12ヶ月目 |
4万円 |
5,297円 | 4,703円 | 370,953円 |
1年後(12ヶ月目)のところを見てもらうとわかりますが、ここまで利用残高(37万円)になると、毎月の返済額(1万円)の内元本に充てられるのはわずか半分ちょっとです。
残りは利息部分になるので、返済しても借金残高はほとんど減らないことになってしまいます。
「クレジットカードは金銭感覚の乱れに注意」でも書きましたが、カードを分割払いやリボ払いで使うということは「お金が足りないから使う」わけですよね。
しかしながら、分割で買い物をすると翌月はさらに返済分が重しになってより生活費が苦しくなります。苦しくならないように低額返済で済むリボ払いを使うと高い手数料負担を残してしまいます。
また、このようにして借金(返済残高)が増加して将来的に返済できないなどの事故(金融事故)を起こしてしまうと将来にわたって大きな不利益を被ることがあります。
これについては次の「返済が遅れると以後ローンが組めなくなることも」で説明していますのでぜひご一読ください。
基本的にクレジットカードの利用は一回払いのみ。これを心がけて下さい。
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