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そもそも保険とは何か?

保険とはそもそもどういうものなのでしょうか?保険は簡単に説明すると「一人では負えないリスクを社会全体(集団)でカバーするしくみ」です。死亡、怪我、事故などによって大きな損失が発生した時に起こる自分自身や家族の経済的なリスクをカバーすることが目的です。

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リスクを広く浅く負担するための仕組み

人が生きていく上で発生するリスクの中には個人で何とかできないものもあります。
たとえば、交通事故を引き起こして一億円の損害賠償が発生したというようなケース。火事で自宅を失ってしまったというようなケース。小さい子供を残して一家の大黒柱が死亡してしまったというようなケース。

 

いずれのケースでも、多額の金銭的な負担が生じ、その結果人生が大きく狂うことになります。
このような大きなリスクをカバーするという助け合いの商品が保険です。

 

そうしたリスク額を100人、1000人といった多くの人が少額ずつ負担することでリスクを社会全体で分散させることができるのです。

 

たとえば、10万人の人口に対して年1回の確率で一億円の事故が発生するとします。
このとき、この一億円の存在を10万人で負担するとすれば一人当たりの負担額は年1000円で済むわけです。

 

この仕組みが保険です。福沢諭吉は日本に「insurance(保険)」を紹介する時に「1人の災難を大勢が分かち、わずかの金を捨てて大難を逃れる制度(災難請合)」とたとえています。このように相互扶助という考え方が保険の本質なわけです。

 

保険の基本は「自分では抱えきれないリスク」をカバーすること

保険の最も根源的な存在意義は「自分(個人)ではカバーしきれないリスクを保険という仕組みでカバーする」というセーフティーネットとしての存在です。

 

たとえば、交通事故で相手を死傷させた場合には数億円もの損害賠償責任を負うことになるかもしれません。また、育ち盛りの子供がいる世帯で自分が世帯主という場合は自分の死亡によって家族が路頭に迷ってしまうかもしれません。

 

このような「大きなリスク」に備えるための仕組みが「保険」というシステムなのです。
それ以外の面を強調するような保険商品も多数販売されていますが、それ以外の面の大抵のことは保険以外でも十分に確保できるものとなっています。

 

 

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